Last Updated on 2025年9月27日 by もうすぐアンクルグランマ
こんにちは、もうすぐアンクルグランマです。
ドラマ『ベトナムのひびき』に登場するホアン役のチャン・ギアさん。
このドラマではじめて知った俳優さんですが、とても気になったので、チャン・ギアさんについて調べてまとめてみました。
興味のある方は、ぜひご覧ください。
ドラマ『ベトナムのひびき』とはどんなドラマ?
内容
ドラマ『ベトナムのひびき』は、日本とベトナムの外交関係樹立50周年の記念として作られたNHKのドラマです。
ベトナムのオーケストラの再建を依頼された指揮者の佐倉一男が単身ハノイに渡り、現地の通訳らの協力のもと、個性豊かなベトナムのオーケストラ団員たちと、お互いの文化の違いなどを乗り越えながら一流のオーケストラを目指す物語です。
主人公は、実在の指揮者であり、長年ベトナムで音楽活動を行っている本名徹次(ほんな てつじ)さんをモデルにしていると言われています(諸説あり)。
本名さんは、2001年から20年以上にわたり、ベトナム国立交響楽団音楽顧問や音楽監督兼首席指揮者を務め、楽団員の指導にあたり、オーケストラの実力を高め、アメリカでのツアーを成功させたり、また、日本とベトナムの音楽交流も積極的に行っています。
2024年、本名さんのその長年の貢献が評価され、ベトナム政府から友好勲章が贈られました。
このドラマは、ベトナムの風景や文化を垣間見ることもでき、ベトナムという国をもっと身近に感じられるきっかけにもなる作品となっています。
キャスト
佐倉一男:濱田岳
森岡優子:比嘉愛未
佐倉博音:岡﨑彪太郎
佐倉美也子:MEGUMI
光嶋譲:反田恭平
塚本次郎:池田鉄洋
ホアン:チャン・ギア
ダン:キム・ハイ
ザップ:ヒュー・ヒエン
このほかにも、両国から多くの素晴らしい俳優さん達が出演しています。
さらに知りたい方は、公式ホームページをチェックしてみてください。
また、ドラマ『ベトナムのひびき』にダン役で出演している俳優キム・ハイさんや、ティンパニ奏者のザップ役を演じているヒュー・ヒエンさんについての記事もありますので、興味のある方は、ぜひご覧ください。
関連記事:ダン役のベトナム俳優キム・ハイとは?ドラマ『ベトナムのひびき』
関連記事:ザップ(ティンパニ奏者)役の俳優ヒュー・ヒエンとは?ドラマ『ベトナムのひびき』
放送日
NHK
<BS4K>2024年3月2日(土)
<BS>2024年3月17日(日)
<地上波>2025年9月2日(火)~9/16(火) 毎週火曜 <全3回>
(再放送)2025年9月5日(金)~9月19日(金)毎週金曜 <全3回>
ちなみに日本の地上波で第1回が放送された9月2日は、ベトナムの建国記念日でした。
テレビでの放送は終了していますが、このドラマを見るには、以下の方法があります。
・NHKオンデマンド
詳しく知りたい方はこちら⇒NHKオンデマンド ドラマ『ベトナムのひびき』
・U-NEXT
詳しく知りたい方はこちら⇒U-NEXT ドラマ『ベトナムのひびき』
ホアンとは?どんな役?
チャン・ギアさん演じるホアンは、主人公の佐倉が立て直そうとするベトナムのオーケストラのメンバーの一人です。
コンサートマスターでもあり、とても真面目な青年、ヴァイオリン奏者です。
コンサートマスターとは?
コンサートマスターは、オーケストラの各奏者を統率し、指揮者のもつ意図や細かいニュアンスなどを他の奏者へ指示し、オーケストラを取りまとめる、いわば「第2の指揮者」ともいわれています。通常、第1ヴァイオリン奏者が務めます。
ホアン役を演じている俳優チャン・ギアとは?
名前の表記・読み方
表記(ベトナム語):Tran Nghia (Trần Nghĩa)
読み方:チャン・ギア
「Tran Nghia」や「Trần Nghĩa」で検索すると、チャン・ギアさんの情報がでてきます。
しかし、日本語に翻訳すると「トラン・ギア」と表記されますが、実際の発音は「チャン・ギア」が近いです。
カタカナの「トラン・ギア」で検索しても、チャン・ギアさんの情報はなかなか見つかりませんでした。
生年月日・年齢・出身
生年月日:1993年1月13日生まれ
年齢:現在32歳(2025年9月時点)
出身:ベトナム ハノイ出身(現在はホーチミン在住)
32歳の日本の俳優さんといえば、菅田将暉さんや仲野太賀さん、神木隆之介さんや竹内涼真さんなどがいます。
現在活躍中の俳優さんばかりですね。
チャンギアさん出身地のハノイは、北部に位置するベトナムの首都で、歴史や伝統が色濃く残る都市で、政治や文化の中心と言われています。
一方、南部にあるホーチミンは国内最大の経済都市であり、近代的な建物と歴史的建造物が融合した、活気あふれる街です。
俳優としてのこれまで
チャン・ギアさんのWikipediaの記事はベトナム語表記ですが、日本語に切り替えれば記事の内容を読むことができます。
翻訳された文章は少し読みにくいこともあるので、ここでは私の解釈で気になったポイントをしぼって、簡潔にまとめてみました。
不足している部分や誤解が含まれている可能性もありますので、その点をご了承の上、ご参照ください。
Wikipediaの原文を確認したい方は、こちら⇒ Wikipediaで原文を確認する
チャン・ギアは、ベトナムの俳優です。
ベトナム国家大学ハノイ校経済大学の学生でしたが、2年間の勉強の後、演劇と映画の分野に転向することを決意し、ハノイ演劇映画大学を卒業しました。
映画界で活躍しはじめる前から、すでにSNSで人気があり、テレビドラマに出演していました。
モデルとしても有名で、写真家ミン・ニョンによる『東京ドリーム – 原宿の記憶』の中の彼の写真が、雑誌『VOGUE』イタリア版(2018年4月30日号)に掲載されたこともあります。
テレビドラマの脇役で俳優としてのキャリアをスタートし、いくつかの映画でも脇役を演じながら、同時に多くのミュージックビデオにも出演しました。
彼のキャリアは開花しはじめ、映画『イェンの生涯』(2015年)で主人公を演じた後、監督の注目を集めるようになりました。
この映画のあと、テレビドラマで多くの役を演じるようになり、賞を受賞するような評価の高い作品にも参加しました。
そして、もっとも彼の名を世間に広めたのは、2019年の映画『マット・ビエック(MẮT BIẾC)』(ヴィクトル・ヴー監督)という作品です。
チャン・ギアは、候補者1400人以上の中から選ばれ、幼なじみの女性を一途に愛する主人公を演じました。
表情豊かで悲しそうな目、背が高くて細い容姿、ロマンチックな顔立ち、そして役への真剣な取り組み、共感、役になりきる過程での細心の注意によって、チャン・ギアは、誠実で情熱的に愛する少年を見事に演じきり、専門家達からも高い評価を受けました。
その後、彼はさらに様々なジャンルの役を演じることにも挑戦し、映画やドラマに出演し続けています。
他に調べた情報(参照:ベトナムの内務省管轄の電子新聞「Dân trí」のFacebookページ、2025年5月23日投稿)とあわせてみますと、チャン・ギアさんは、ハノイ演劇映画大学を卒業後、ベトナムの南、ホーチミンへ行くことを決意しました。
ハノイに留まっていても、仕事が少なく滞ってしまうと考えたからです。
しかしホーチミンには、とくにコネがあったわけでも親戚や支えてくれる人がいたわけでもありませんでした。
お金を節約するために、チャンさんは友人と2人で、10㎡(イメージ:2m×5mの広さ)ほどの部屋を借りて、わずかな貯金を切り崩して生活していたそうです。
当時、チャン・ギアさんは「自分は訓練をうけた俳優である」というプライドがあり、肉体労働をすることに抵抗を感じていたのだそうです。
その当時の生活は本当に厳しかったようですが、そのような日々を送りながらも、積極的に役を探し続け、とにかく俳優としての仕事を得る努力をしました。
その努力はやがて実を結び、いろいろな人の目に留まるようになり、現在の俳優活動につながっていったのです。
チャン・ギアさんが出演し、有名になるきっかけとなった映画『マット・ビエック(MẮT BIẾC)』は、2025年、ベトナムの8月革命80周年と9月2日の建国記念日を記念して、ハノイで無料上映された50作品のベトナム映画のうちのひとつになりました。
このことは、彼の演技や映画が高く評価され、多くの注目を集めた証とも言えます。
邦題は『つぶらな瞳』ですが、「MẮT BIẾC」を翻訳すると「BLUE EYES」「ブルーアイズ」「青い目」となります。
Galaxy StudioのYouTubeチャンネルで、この映画の予告編を見ることができます。
日本語訳はありませんが、この映画の雰囲気を味わうことはできますので、気になる方はぜひご覧ください。⇒映画『マット・ビエック(MẮT BIẾC)』の予告編
チャン・ギアさんはこの役で有名になったというよりも、この映画での彼の演技に、多くの人々が魅了されたというべきかもしれません。
彼は、俳優として真剣にこの役と向き合ったからこそ、たくさんの人の心をつかむことができたのでしょう。
今回出演したドラマ『ベトナムのひびき』での役も、かなり大変だったのではないかと思われます。
ヴァイオリンなどの楽器演奏はもちろんのこと、日本語の台詞もありましたし、そもそも日本とベトナムの外交樹立記念とされる作品の中で、ベトナム人として主要な役を演じることは、プレッシャーも大きかったのではないでしょうか?
いろいろ苦労したはずですが、ドラマの中での演技はとても自然で、まったく違和感を感じさせなかったのがとてもすごいなと思いました。
挑戦することをいとわないチャン・ギアさんだからこそ、この役を演じることができたのではないかと感じています。
大学で経済を学んだ後、俳優の道へ転向したこと。
ハノイからなんのつてもないホーチミンへ移ったこと。
肉体労働で収入を得て生活を楽にする道もあったでしょうが、俳優という道にこだわり、役を得ていったこと。
それなりの覚悟が必要だったでしょうし、相当な苦労を経験してきたのではないかと思います。
一度決めたら揺るがない、彼の芯の強さのようなものを感じますね。
チャン・ギアさんについて、わかりやすい記事があったので、ご紹介します。
元々はベトナム語の記事なので、読むには日本語に翻訳する必要がありますが、掲載されている写真をみるだけでも、チャン・ギアさんがベトナムではどんなふうにメディアで報じられているかを感じられると思いますので、ぜひご参照ください。
ベトナムの教育メディア 「Giao Dục Thời Đại」の記事
結婚について
チャン・ギアさんのような俳優さんで気になる話題として調べてみたところ、チャン・ギアさんが結婚しているとの情報はみつかりませんでした。
しかし、ベトナムの内務省管轄の電子新聞「Dân trí」のFacebookに、チャン・ギアさんの恋愛や結婚についてなどのインタビュー記事が投稿されていました。
そのインタビューの中で、「恋愛ものの共演者の女性に恋をしたことはあるか?」との質問に、チャン・ギアさんは以下のように答えています。(以下、日本語訳)
「私は常に真剣さを保ち、実生活と映画の境界線を明確に保っているので、共演者に”恋”を抱くことはありません」
(出典:ベトナムの内務省管轄の電子新聞「Dân trí」のFacebookページ、2025年5月23日投稿 公式Facebookはこちら)
また、結婚について、
「結婚適齢期にも達していますが、今のところ恋愛には全く興味がないので、仕事に専念することにしました。正しく生き、真剣に仕事をしていれば、良いことは必ず良い時に訪れると信じています。」
(同じ出典)
と語っています。
というわけで、現在は独身のようです。
めちゃくちゃクールで男前な回答ですね。
やはりチャン・ギアさんは、一度決めたことには一筋なのでしょうか。
こういう心持ちだからこそ、いつかきっといい出会いにめぐりあうことでしょう。
SNS(Instagram・TikTok・YouTube)について
チャン・ギアさんは、SNSでも人気があり、Instagram、TikTok、YouTubeでも発信しています。
以下、リンクをまとめていますので、興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
Instagram公式アカウント:trannghia.actor
TikTok公式アカウント:trannghia_actor Trần Nghĩa
YouTube公式チャンネル:Trần Nghĩa Official
Instagramでは、彼のステキな写真もたくさんみることができて、今までの経過みたいなものや、彼がどんな活動をしているのかを知ることができます。
ストーリーもよく投稿されていますよ。
TikTokは、Instagramと同様の部分もありますが、TikTokならではの、ちょっと遊び心のある動画やダンス、お茶目な一面をみせている動画も楽しめます。
チャンギアさんの素顔を垣間見るような感じで、彼を身近に感じられると思います。
YouTubeは、今まで出演されてきた作品についてのものや、歌声を披露しているところもみることができます。
どれを見ても、チャン・ギアさんの意外な一面、魅力でいっぱいです。
好みがチャン・ギアさんドストライクの方、正直、チャン・ギア沼にハマりますので、ご注意ください。
まとめ
ドラマ『ベトナムのひびき』とは
・日本とベトナムの外交関係樹立50周年の記念として作られ、主人公は、ベトナムのオーケストラの発展に大きく貢献している実在の日本人指揮者をモデルとしているといわれている。
・ベトナムのオーケストラの再建を依頼された日本人指揮者が、個性豊かなベトナムのオーケストラ団員たちとお互いの文化の違いなどを乗り越えながら、一流のオーケストラを目指す物語。
・主人公の佐倉一男を演じる濱田岳をはじめ、日本、ベトナムから多くの俳優が出演。
・放送日
NHK<BS4K>2024年3月2日(土)
NHK<BS>2024年3月17日(日)
NHK<地上波>2025年9月2日(火)~9/16(火) 毎週火曜 <全3回>
(再放送)2025年9月5日(金)~9月19日(金)毎週金曜 <全3回>
・ドラマ『ベトナムのひびき』公式ホームページ
・このドラマを見るには、NHKオンデマンドまたはU-NEXTで視聴可能。
・チャン・ギア演じるホアンは、ベトナムのオーケストラのメンバーの一人であり、コンサートマスターでもある、真面目なヴァイオリン奏者の青年。
俳優チャン・ギアについて
・ベトナムの俳優
・Tran Nghia (Trần Nghĩa) 読み方:チャン・ギア
・1993年1月13日生まれの32歳(2025年9月現在)
・ハノイ出身、ホーチミン在住。
・結婚しているとの情報はなし。
・もともとSNSでも人気があり、モデルとしても有名。
・数々のドラマや映画に出演。
・映画『マット・ビエック(MẮT BIẾC)』で、一途に幼なじみの女性を愛する青年を演じ、有名となった。
・各SNSで、いろいろな一面を投稿している。
Instagram公式アカウント:trannghia.actor
TikTok公式アカウント:trannghia_actor Trần Nghĩa
YouTube公式チャンネル:Trần Nghĩa Official
今回は、ベトナム俳優のチャン・ギアさんについて、調べてまとめてみました。
ベトナム語、見ても聞いてもまったくわからないにも関わらず、チャンギアさんのベトナム語での演技でさえ見入ってしまった私です。
演技って言葉だけじゃないんだということを実感しました。
ベトナムにこんなすてきな俳優さんがいるんですね。
こんな世界もあったのかと、ここまできて新たな世界を発見。
ベトナムもめちゃくちゃいいじゃないか!!
これからのチャン・ギアさんのさらなる活躍に期待しています。
(個人的には、できれば日本にも参入していただきたいです。)
ドラマ『ベトナムのひびき』の中で見たベトナムの風景も、とても美しくて興味深かったです。
そして、このドラマで使われていた挿入歌『BÈO DẠT MÂY TRÔI』を演奏したXの投稿があったので、ご紹介します。
この曲はベトナムの伝統的な曲で、タイトルを日本語にすると「漂う雲」や「浮草や浮雲」などと翻訳されます。
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。
なにかのお役に立てれば幸いです。
またどこかでお会いしましょう。
もうすぐアンクルグランマでした。



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